Yahoo!ショッピングでアクセスを増やすために避けては通れないのが、PRオプションです。
PRオプションの詳細は以前の記事で解説したので、こちらの記事をご覧ください。
PRオプションとは:YahooショッピングSEO虎の巻10
PRオプション料率を上げればサーチ順位も上がるので、売上アップのためにPRオプションを上げるか悩む店舗様も多いと思います。
ただPRオプションは売上課金なので利益が減ってしまいます。
今回は、PRオプションを上げて売上拡大した後、PRオプションを下げて利益も確保しながら売上もアップし続けているケースを紹介します。

PRオプションを上げて売上アップしPRオプションを下げたケース

弊社に依頼頂いた時点でYahoo!ショッピング店の月商は10万円程度と低く、そのためサーチでもほとんど引っかからずにアクセスも少ない状態でした。
依頼頂いた時点でのPRオプション料率は12%と高かったのですがサーチでもヒットしないので、にPRオプション料率を一気に21%まで上げました。
その上で、以下の順番で施策を行いました。
1.キーワード調査や商品名の見直しなどSEOを徹底
2.アイテムマッチの見直し(ROAS重視に切り替えて予算を増額)
3.イベントに合わせてクーポンを発行するなどイベント対策の強化
こうした対策を行った結果、月商150万円(対策前の10倍以上)を半年で達成することが出来ました。
売上150万円を達成した段階でPRオプションは12%まで下げ、売上は2ヶ月ぐらい少し落ちましたがその後少しずつ伸び始め、売上ギネスを更新するペースになっています。

PRオプションを上げて成功した理由

こうしたケースを見ると「売れるようになったらPRオプションを下げたら良い」と思ってしまうかもしれませんが、弊社でもPRオプションを大きく上げる提案をしたのはこのクライアント様のみです。
普通のショップで同様のPRオプションのダウンを行おうとしてもうまくいかず、売上が大きく落ちてしまい、慌ててPRオプションを上げる店舗様をいくつか見てきました。
このクライアント様でPRオプションを上げてまた下げる対応がうまくいく、と判断した根拠は以下の通りです。
1.楽天店・アマゾン店は売れており、合わせると月商1000万円以上あった。
2.競合が少なかった(同じ商品を売っているショップが少ないのと、安売りしているショップもほとんどいませんでした。)
3.商品数が少ないので、商品スコアが上げやすかった。

こうした前提条件がないと、PRオプションを上げて売上を上げた後、またPRオプションを下げて利益を確保するという対応は難しいです。
そのため、Yahoo!ショッピング店だけを運用しているような場合などはPRオプションを一気に上げたりしようとせず、アイテムマッチの効率化などをお勧めします。
(商品のSEOなど基本的なことが出来ている前提です)

長期的な「商品スコア」の育成が重要

Yahoo!ショッピングで売上アップするには、「商品スコア」が非常に重要です。商品スコアが高ければ検索でも上位に出ますし、アイテムマッチでも安い入札単価でも表示されやすくなります。
「商品スコア」は商品のSEO・売上・PRオプション料率などで決まるので、売上が少ない状況で商品スコアを上げるためにPRオプションを高くする、という作戦が今回のケースです。
ただし売上が上がった後にPRオプションを下げると商品スコアが落ちてしまうので、その分は売上でカバーする必要があります。
PRオプションを下げた状態で売上をキープできるように、アイテムマッチのチューニングなど売上を増やし続けられる施策も行いましょう。

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