Yahoo!ショッピングの11月から12月は、一年でいちばん売上が動く時期です。ただ、ここ数年でイベントの売れ方そのものが変わってきました。初日に全部を集中させる組み立てのままだと、いちばん売れる場面で打つ手が残っていない、ということが起こります。

販促の計画を立てる前に押さえておきたい傾向を、4つに整理しました。

※ この記事の内容は2026年10月時点のものです。イベントの日程・名称・還元率は変更されることがあるので、実施前に必ず公式の案内をご確認ください。

スタートダッシュが弱まり、売上は後半に寄る

以前の大型イベントは、初日0時に大きな山ができるのが定番でした。開始と同時に注文が集中する形です。

ここ数年、この山が低くなっています。土曜日0時の始まった瞬間の山が小さくなり、売上のメインは日曜日に移りました。

これは販促の組み立てに直結します。

  • 初日だけに在庫を寄せない
  • クーポンを初日で使い切らない
  • 広告の予算も、期間の後半まで残す

たとえば在庫は、主力商品を初日で売り切らずに後半まで残す。クーポンは期間を分けて発行し、後半の分を残しておく。広告予算は日次の上限を期間中ならして置き、後半の山に合わせて上げる。このくらいの配分です。

初日に出し切ってしまうと、いちばん売れる後半で何もできなくなります。期間を通して配分する前提で組んでください。

ボーナスストアは参加の有無で差がつく。ただし効果は縮んでいる

大型イベントにボーナスストアで参加した場合と、参加しなかった場合とで、売上が2倍から2.5倍ほど変わっていました(2025年11月時点の弊社調べ)。ボーナスストアの上乗せ分は参加している店舗の商品にしか付かないので、還元率で比べられる場面で差がついていました。

ただ、2026年の春ごろには、この効果は小さくなってきていました。ポイントアップの効き目が落ち、むしろ優良ストアのポイントアップのほうが差がつくようになりました。

大型イベントにボーナスストアで参加する価値はまだありますが、参加すれば売れる、という時期ではなくなっています。倍率を上げるより先に、優良ストアの条件を満たせているかを確認してください。優良ストアにまだ届いていない場合は、中期の目標として置いたうえで、倍率は上げすぎないのが安全です。倍率をいくつにするか、PRオプションとどう使い分けるかは、別の回で詳しく取り上げます。

毎月がイベント月になり、還元は「購入金額型」へ

イベントの回数そのものも増えました。

毎月11日と22日の「ヤフショ感謝デー」では、会員ランクに応じてゴールドランクで+5%、シルバーランクで+4%の上乗せが入ります(2026年10月時点。エントリーが必要で、付与の上限があります)。日曜日や5のつく日と合わせると、月のうち3割ほどが何らかのイベント日です。

ただし感謝デーは、大型の企画と重なる月には実施されないことがあります。12月のように大きなイベントが入る月は、カレンダーを先に確認してから販促を組んでください。

大型イベントも、奇数月と偶数月でそれぞれ用意され、毎月なんらかの企画が立つ形になりました。還元の設計も「購入金額に応じて上がる」方向に寄っています。

店舗側で効いてくるのは、1回の注文金額を上げる工夫です。

  • セット販売・まとめ買いの商品を用意する
  • 商品ページで関連商品を提案する
  • 送料無料ラインを、客単価より少し上に置く

イベントのたびに単品だけで戦うより、まとめ買いの導線をつくっておいたほうが、同じアクセスでも売上が伸びます。

年末のキーワードは「御歳暮」と「贈り物」も押さえる

年末商戦のもうひとつの柱がお歳暮です。ここは検索ワードにくせがあります。

漢字の「御歳暮」も検索される。 「お歳暮」だけでなく「御歳暮」「御歳暮 海鮮」といった漢字の表記もそこそこ検索されます。商品名には両方入れて、どちらでも拾えるようにしてください。

海鮮が強くなる時期。 お歳暮で検索が多いのはハムですが、この時期は「お歳暮 海鮮」のように、他の時期には出てこないワードが出てきます。「お歳暮 魚」のようなざっくりしたワードも増えます。

「ギフト」と同じくらい「贈り物」も検索される。 「お歳暮 ギフト」に寄せがちですが、「お歳暮 贈り物」も同程度に検索されます。片方だけにしないでください。

どのワードがどれだけ検索されているかは、プレミアム統計の検索流入レポートで確認できます。レポートの見方は別の回で取り上げます。

まとめ

  • 初日の山は低くなっている。在庫・クーポン・広告予算は期間を通して配分する
  • ボーナスストアは参加の有無で差がつくが、効果は縮んでいる。優良ストアの条件を先に確認する
  • 会員ランク施策で毎月がイベント月に。まとめ買いの導線で1回の注文金額を上げる
  • お歳暮は「御歳暮」「贈り物」まで商品名に入れる

この4つのうち、イベントが始まってからでも動かせるのは、在庫とクーポンと広告予算の配分くらいです。ボーナスストアの参加と倍率も、お歳暮に向けた商品名の見直しも、まとめ買いの導線づくりも、検索されはじめてから手を付けたのでは間に合いません。先に決めるものはイベントが始まる前に片付けて、期間中は配分だけに集中できる状態にしておくのが安全です。商品名を直したときは、反映と効果が出るまでの時間も見込んでおいてください。

イベントに向けた広告の準備(アイテムリーチのブースト予約と事前の予算アップ)は、別の回で詳しく取り上げます。


お歳暮の商品名の見直しのように、検索で見つけてもらうための商品情報の整え方は、無料マニュアル「Yahoo!ショッピングSEO対策2026」にまとめています。商品名・キャッチコピー・カテゴリの配点や、勝てるワードの見分け方まで載せていますので、あわせてご覧ください。

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