こちらの記事は、Yahoo!ショッピングSEOについて連載しているシリーズの9個目の記事です。
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2020/12/16更新Yahoo!ショッピングのサーチ対策を行うとき、避けては通れないのがPRオプションの問題です。

PRオプションとは

PRオプションとは、一言で言うとロイヤリティ課金です。
1%から30%まで料率を設定することができ、PRオプションの料率を上げるとサーチでの順位も上昇する仕組みになっています。
なおロイヤリティ課金なので、Yahoo!ショッピングの検索以外、例えばメルマガで売れた場合や広告で売れた場合など、すべての場合にPRオプションの課金が発生します。
このため、サーチでの順位を上げるためにむやみにPRオプションの料率を上げてしまうと、利益がそのまま減少してしまいます。

PRオプションで優遇される箇所

PRオプションを上げるとYahoo!ショッピング検索で順位が上がる以外にも、以下のような優遇があります。

  • 商品ページ下部の「~~さんへのおすすめ」
  • 商品ページを見ていると、自店舗以外の商品が「~~さんへのおすすめ」として表示されています。
    ここにどのような商品が表示されるかは、関連性があることとPRオプションをかけている商品が表示されるようになっています。
    なお、表示されている「~~さんへのおすすめ」でクリックしてくれる確率は0.1%~1.5%、アクセス数で見たら全アクセスの2%~5%程度なので大きなアクセスは見込めません。

  • 季節販促ページ
  • ヤフーショッピングがイベントとして作成しているページです。
    ここは広告枠になっている部分が多いですが、一部は検索と同じような仕組みで普通の商品も表示されるようになっています。
    なお、表示されている季節販促ページでクリックしてくれる確率は商品によって大きな違いがあり、0.1%~10%、またアクセス数も商品の訴求力で違いが出るので、全アクセスの2%~30%とお店によっては大きなアクセスが見込めます。

PRオプションターゲティング

店舗全体のPRオプションを上げていると、以下のような優遇があります。
例えば、店舗全体のPRオプションを5%にしていた場合、ソフトバンクユーザーゴールド会員のお客様が検索した場合は5%+2%+2%で9%になります。

1.0% CRMツールSTORE’s R∞(ストアーズ・アールエイト)の設定が可能となります。
会員向け価格の利用が可能になります。
3.0% PRオプション ターゲティング機能:ソフトバンクユーザー・ワイモバイルユーザーを対象に+2%以上の料率の効果を上乗せします。
5.0% PRオプション ターゲティング機能:ストアスタンプラリー ゴールド会員・プラチナ会員・Yahoo! JAPANカード会員を対象に+2%以上の料率の効果を上乗せします。
優良店の場合はPRオプション料率に対して、1.1~1.5倍の倍率を乗じます。
7.0% PRオプション ターゲティング機能:Yahoo!プレミアム会員・ストアスタンプラリー ダイヤモンド会員を対象に+2%以上の料率の効果を上乗せします。
10.0% PRオプション ターゲティング機能:Tポイント保有ユーザー・PayPayボーナス保有ユーザーを対象に+2%以上の料率の効果を上乗せします。
12.0% PRオプション ターゲティング機能:Yahoo!ショッピング新規ユーザーを対象に+2%以上の料率の効果を上乗せします。

この料率は商品別で設定しても無効になります。店舗全体のPRオプション料率を上げないといけないので、注意してください。

PRオプションの平均料率

どれぐらいPRオプションをかけたほうがいいかはジャンルによって異なります。
Yahoo!ショッピングの全カテゴリ数(第2階層まで)は407カテゴリありますが、第2階層の平均PRおプイション料率は以下のようになっています。
10%未満のカテゴリ→321カテゴリ
10%以上のカテゴリ→ 87カテゴリ
15%以上のカテゴリ→ 11カテゴリ
となっています。
なおこちらは2019年6月10日時点でのデータです。
ほとんどのジャンルは10%未満ですが、一部のジャンルは15%以上と非常に高くなっています。
高くなっているジャンルは、スマホアクセサリーやアパレルなどです。
これらのジャンルは中華系メーカーが直接ヤフーショッピングに出店していてPRオプションを非常に高くかかけているので、平均値も高くなっています。

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