2025年8月1日から新しい広告、アイテムリーチ広告がリリースされました。
アイテムリーチのことをイテムマッチの名前が変わっただけでまったく同じ広告、と誤解している方もいると思いますが、アイテムリーチは全く新しい広告、と言っていいほど強力な分析機能ができています。
強力な分析機能とは、「キーワード分析」ができるようになりました。
以下のような形で、商品ごとにどのキーワードでアクセスされたか、売れたかなど細かいデータが分析可能です。

Amazonに出店されている方だと、スポンサープロダクト広告のオートターゲティングと同じ、というとわかりやすいかと思います。
アイテムリーチのキーワード分析は、楽天RPP広告とことなりアクセスされたキーワードがすべて表示されます。そのため、アクセス数はあまりないけど売上に貢献しているワードがわかるなど、強力な機能になっています。

キーワード分析の表示方法

キーワード分析は、アイテムリーチの画面で「実績・明細」→「広告詳細レポート」に入り、「検索キーワード別×商品別」をクリックすると、データがダウンロードできます。

キーワード分析の活用(1)キーワードの合計データを見る

CSVデータなので、Excelで簡単に加工することができます。
キーワード分析はさまざまな活用法ができますが、まず1つ目はキーワードの合計データを見ることです。
Excelでフィルター設定をして、キーワードで絞り込んだ状態で合計すると、そのキーワード全体でどれぐらいアクセスがあり、どれぐらい売れているか、といったことがわかります。
たとえば以下のデータだと、このキーワードで1行目の商品は売れているけど、全体で見るとあまり売れていないので、キーワード全体のROASは400%ぐらいとそれほどよくありません。そうすると、1行目以外の商品の画像に問題がないかなど、対策をする必要があります。もしかしたら、このキーワードでは効果が出ないけど他のキーワードでは転換率が高い商品かもしれないので、他のキーワードでも同様にチェックしていきます。

※このデータはサンプルなので、本来はもっと表示回数・クリック数が多い状態で判断するのがおすすめです。合計で100クリックぐらいあると、かなり精度が上がります。

キーワード分析の活用(2)広告/SEO経由を比較する

ストアクリエイターの「販売管理」→「検索流入」で自分のお店にどんなキーワードで来ているか、表示されています。
このデータはSEO経由とアイテムリーチ経由の両方を含んでいるので、先ほどダウンロードしたデータのキーワード合計と比較すると、SEO経由でどれぐらいのアクセスがあるか分かってきます。

キーワード分析の活用(3)実は売れているワードを洗い出す

アイテムリーチ広告・キーワード分析のアクセス数は検索流入と比較することができますが、売上やROASなどは比較することができません。なぜなら、アイテムリーチの売上はクリックしてから720時間以内に購入したら売上と判定するのに対し、検索流入ではクリックしてから30分以内で同一セッション(同じ端末)と条件が厳しくなっているためです。
そのため、比較するのはアクセス数だけにしましょう。
また、検索流入では売上が少なくても、アイテムリーチのキーワード分析で売上件数が多いキーワードは、SEO経由でも売上が多いはずです。アイテムリーチで重視するのはもちろん、SEOでも上位が狙えるように対策しましょう。

キーワード分析の活用(4)検索面以外の流入をチェックする

アイテムリーチ広告を検索結果に表示する広告だと思っている方も多いと思いますが、実際は検索結果以外のアクセスが半分以上になっています。
キーワード分析のデータとアイテムリーチ全体のデータを比較することで、検索結果以外からのアクセス数や売上がわかります。
検索結果以外からの売上・ROASが良ければ入札価格を上げて大丈夫ですが、検索結果以外のROASが悪いようならアイテムリーチ(メーカー版)を使える方ならキーワード入札を強化していきます。


今回はキーワード分析を活用する方法を案内しましたが、今後もアイテムリーチ広告の活用方法の記事をアップしていく予定です。

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